ママが私になるところ

2児の母が、1人の『私』に戻る日常ブログです。

2人目でもビクビク育児 映画レビュー

こんばんは。

 

上の子の風邪をもらってしまったようで、下の子も本格的に体調を崩してしまいました。

元気もあったので午前中は家でゆっくり様子見にしていたのですが、午後から鼻水が辛そうだったので耳鼻科にかかりました。

…結果は風邪&中耳炎でした。大量の薬と点耳薬をもらって帰宅。まだ半年なのに試練だね…

午後はかなりバタついてしまい、つい先ほど自分の夜ご飯を食べていないことに気がつきました。低カロリーカップヌードルを頬張っています。

 

思えば、上の子が赤ちゃんの頃は、手が掛かってそもそもアクティブに外出できなかったこと、コロナが流行り出していたこともあり人の集まるイベントもことごとく中止になっていました。おそらくそれらが理由なのか、ほとんど病気をしませんでした。記憶しているのは1歳過ぎの突発性発疹くらい。

 

2人目だから、経験値も積んで少し育児も楽に感じるだろう。という考えがありましたが、私の場合はそうではありませんでした。

下の子は上の子と比べ、おとなしくよく笑い、よく寝ます。なので手は掛かりません。

ただし、小柄で少食で体重の曲線は下ギリギリ…加えて幼い年齢ながら、幼稚園の洗礼を受けている上の子から病気をもらってきます。

上の子とは性格も、体質も違う。もちろん1人目の育児の経験を活かせることもたくさんありますが、2人目はまた新しい発見や悩みも出てきます。

 

育児って奥深い。

 

映画レビュー

午前中、下の子の看病をしながら観た映画が非常に面白かったので、語らせてください。

題名は『ニモーナ』アメリカとイギリス合作のアニメです。

声優にはキック・アスクロエ・グレース・モレッツの名前が!ネットですごく評価が高く話題になっていたので今回鑑賞しました。

何にでも姿を変えられる謎の少女ニモーナと、女王殺しの濡れ衣を着せられた騎士のバリスタ

舞台は、中世のヨーロッパをベースに、戦闘機やドローン、スマホでチップを支払ったりと近代的なテクノロジーが生かされているような、なんとも面白い王国。

 

1000年前、この王国に邪悪なモンスターが襲来しました。グロレスという騎士がモンスターから王国を守ったそうです。グロレスは騎士の精鋭部隊を指揮し、この先もモンスターから王国を守るため、騎士が王国を守る伝統を受け継ぐよう命じました。

騎士は、出自が重要視されます。そんな中、緊張の面持ちで任命式を控えるバリスター。彼は孤児でありながら努力と実力で女王から騎士になることを許されたのです。庶民が騎士になるのを反対する人もいる。バリスターは不安もありました。そんな彼を励ますのは、彼の同期でグロレスの血を引くアンブローシャス。2人の距離からして、恋人同士であることがわかります。

しかし任命式中にアクシデントが起き、バリスターは女王殺しの犯人として追われる身となってしまいました。庶民が騎士になる、伝統が壊れることを恐れ、気に入らない何者かがバリスターをはめたのです。

逃亡中に出会ったのが、ニモーナと名乗る少女。あなたが嫌われ者だからと手を貸すニモーナはサイや鳥、熊、ゴリラ、クジラ…何にでも変身することができます。困惑しながらも、バリスターはニモーナと手を組み、自らの潔白を証明すべく奔走します。

 

ニモーナは人間ではありません。おそらく、モンスターと呼ばれている側の者でしょう。

詳細は明かされませんでしたが、その変身能力ゆえ、気味悪がられ嫌われ孤独に生きてきました。バリスターもまた異端として周りの騎士から馬鹿にされていました。

マイノリティー故に居場所のない2人なんですよね。

そして逃避行をするうちに明らかになる、信じていた騎士学校の闇の部分。信じていた人からの裏切り。真実と向き合うことになります。

 

どうやらこの映画は『クィア(性的マイノリティ)』を描いた映画のようです。

ニモーナは人間から化け物と蔑まれ陰でひっそり生きてきました。モンスター(異端)は皆いいやつではないかもしれません。でも皆悪いやつなのでしょうか?

騎士団はモンスター(異端)から王国を守ってきました。絶対的な存在です。故に素性のわからないモンスターを排除するのが当たり前の世の中です。

ニモーナは少女のお友達がいました。しかし少女の親たち(人間)から、あいつはモンスターだと引き離されてしまいます。そして最後には少女もまた、大人たちのようにニモーナに剣を向け「暗闇にかえりなさい」というのです。そうするべき空気、雰囲気だったからかもしれません。異端を排除するよう洗脳されているのですね。

当初、バリスターはニモーナに何度か「普通の姿でいてくれないか」「人間の姿がいいな」と言っていました。しかし徐々に、何者にもなれる彼女を受け入れていきます。「変身、してもいいんじゃないかな?」この映画の好きなところです。

バリスターの恋人、同性のパートナーであるアンブローシャスはバリスターを疑いながらも、なぜ彼がこんなことを?何か理由があるのでは?と彼を簡単に見捨てないところも好きです。

 

異端な人物事を気味悪いと距離を置きたくなる気持ちもよくわかります。そして皆同じであることが当たり前として求められる世の中です。でも敵とみなして蔑む前に、立ち止まって相手側に立ってみる事ができたら…相手は本当に悪で有害?少し考えてみない? というメッセージを投げかけているようです。

「私の方がモンスターなの?」

「君は何者なの?」「私はニモーナだよ」

印象に残っているセリフです。

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純粋にストーリーが良くてボロ泣きしてしまいました…

そしてニモーナの表情や容姿がなんとなく、上の子に似ています笑

 

追記:ニモーナにも見られるピンクに近い紫色はプライドカラーとして使用される事が多いそうです。映画スパイダーバースのグウェンにも同色が使用されています。(映画好きの弟情報)